浮かぶか沈むかの分かれ道⁉︎ゼネコンの自動施工ロボットを解説

建築

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今回は建設業界に従事している方、また建設業界への就職・転職を考えている方に向けた記事になります。

ゼネコン施工管理職を目指してる方は面接対策の記事も投稿していますのでよければ参考にしてみてください。



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建設業は人手不足

建設業界は人口減少、3K(危険・汚い・きつい)のイメージから就業者数が減少傾向にあります。

平成9年には685万人いた建設業就業者数は、平成28年には492万人にまで減少していると言われています。

現在(※2021年11月)ではオリンピック景気が終わり、需要が減ると言われているものの2025年の大阪万博、2027年のリニア新幹線など、どの時代にも一定以上の需要があるのが建設業界です。

したがって今後も深刻な人手不足は続いていくと言えるでしょう。


大手ゼネコンを中心にロボット施工・IoT分野を開拓

ITなど新たな技術の取り入れが困難であった建設業界ですが、2019年頃から業界改革の兆しが見え始めました。

そして2021年9月、ゼネコン計16社によるIoT分野での技術提携が発表されました。

近年話題となっている働き方改革や2024年に予定されている建設業界の残業規制を受け、業界総出で省力化に注力していることが読み取れます。

16社提携までの流れ

2019年12月に鹿島建設と竹中工務店が技術連携を発表

2020年10月に清水建設も加わる

2021年9月 建設会社計16社による技術連携に関するコンソーシアムを設立

きっかけとなったのは鹿島建設株式会社と株式会社竹中工務店による技術連携です。

2社はロボット変革の意を持つ「建設RXプロジェクト」チームを立ち上げロボット施工・IoT分野において技術を共有し合う取り組みを始めました。

当時大手5社は各々で施工ロボット等新技術の開発を進めるも同じような課題に直面していたため、コスト削減の意味も兼ねて技術提携することにしたそうです。

そこに2020年の10月に清水建設、2021年9月に他の準大手・中堅ゼネコンが加わり規模が拡大していった、、、という流れです。

具体的にこの技術提携に加わった企業の紹介です。

技術提携をしたゼネコン16社

鹿島建設株式会社 清水建設株式会社 株式会社竹中工務店 株式会社淺沼組 株式会社安藤・間 株式会社奥村組 株式会社熊谷組 株式会社鴻池組 株式会社錢高組 鉄建建設株式会社 東急建設株式会社 戸田建設株式会社 西松建設株式会社 株式会社長谷工コーポレーション 株式会社フジタ 前田建設工業株式会社

スーパーゼネコン3社を幹事としてその下に準大手、中堅ゼネコン13社がついたかたちになります。


どんな施工ロボットがあるのか

実際どのような施工ロボットがあるのか、紹介していきます。

鹿島建設
耐火被覆吹き付け 溶接 ダンプトラック ブルドーザー 振動ローラー 清掃ロボット 遠隔巡視

竹中工務店
墨出しロボット 清掃 資材搬送 遠隔巡視 

清水建設
柱鉄骨溶接 天井仕上げ 資材運搬

大成建設
鉄筋自動結束 コンクリート床仕上げ 柱鉄骨の溶接 遠隔巡視 クローラダンプ 油圧ショベル 清掃 

大林組
耐火被覆吹きつけ 資材運搬 溶接 油圧ショベル


研究開発途中のロボット等もあるようですがざっとこんな感じになります。

ロボットの「単純作業を得意とする」という性質上、各社が似たようなロボットを開発している印象を受けました。

生き残るゼネコンは⁉︎

ゼネコンというとどこも規模が巨大です。

おこなっている事業も様々で浮かぶゼネコン、沈むゼネコンをはっきり区別することはできませんが、やはり今回の紹介した技術提携に参加している16社は施工技術においては一歩リードしているといっても良いのではないでしょうか。

スーパーゼネコンの現場ではすでに実際に施工ロボットが稼働している例があります。

中堅ゼネコンに関してはロボットはまだ使用していないものの遠隔管理を始めたりと、着々と省力化が進んでいます。

こういったものにより人件費を削減できると、それに伴い他社よりも入札価格を下げることができます。

その結果仕事を取りやすくなると言えるでしょう。

ゼネコンへの就職・転職を考えている方へ

大成建設や大林組など自社でも研究開発を進めている企業はともかく中堅ゼネコン等、開発費用がないような企業の場合は出来れば技術提携に参加してる企業が良いかと思います。

また労働環境を見ても大手の方が整っている場合が多いです。(例外はありますが、、、)

やっと建設業界にもIT技術が届き、今後現場のあり方はどんどん変化していくと思います。

ロボットと職人さんが混在する時代、、、ワクワクしませんか?

まだまだ辛いこともありますが、日々やりがいや成長を感じられる楽しい仕事なので機会があればぜひ挑戦してみてください。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

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