ぐうたらしてんじゃねぇよ!
今回は建築学科の学生の就職先について詳しく解説していこうと思います。
建築学科ではどんなことを学ぶかについてはコチラをご覧ください。
主な就職先はこちら
ざっとこんな感じになります。
友人への聞き込みやネットの情報を頼りに上位大学、中堅大学建築学科の学部卒の就職先の傾向を調査してみました。
ここでいう上位大学とは早稲田大学や東京大学、
中堅大学は日本大学、東京都市大学等の情報を参考にしました。
割合としてはこのような感じになりました。
ハウスメーカーと建設会社を混ぜて数値を出している大学もあり、
正確な値ではありませんが、傾向をみる上で参考にしていただけると幸いです。
同じ学部卒でも上位大学と中堅大学では大きく異なることがわかりました。
まず上位大学は約7〜8割の生徒が大学院へと進学します。
一方、中堅大学の場合は約2〜3割程度と少なめです。
ここにはデータがありませんが、偏差値で言うとこれらの中間の大学(例えば明治大学や芝浦工業大学)をみてみると大学院への進学率は5割前後となっています。
建築学科に限って言えば、大学の偏差値と大学院への進学率は比例の関係にあるのかもしれません。
この背景にあるのがおそらく設計事務所の存在です。
これは上位大学の院卒の生徒の就職先になります。
学部卒と大きく違うのは設計事務所(グレーの部分)への就職割合です。
学部卒では数%だったにもかかわらず、院卒となると20〜30%程になります。
上位大学の生徒はこの設計事務所への就職を目指して院へと進学する人が多いようです。
就職先の例としては日建設計、日本設計、久米設計など超大手の組織設計事務所があげられます。
中にはスーパーゼネコンの設計職に就職する学生もいるようです。
これらに内定をもらうためには在学中にコンペで入賞する必要があったりします。
残念ですが学部卒ではまず難しいようです。
中堅大学学部卒をみると設計事務所の割合が15%となっていますが、これらに上記の組織設計事務所は含まれていないようです。
院へと進学すればもちろんチャンスはあると思いますが、学部卒で設計職に就職する場合は規模が少し小さい設計事務所やハウスメーカー、中小ゼネコンの設計職になることが多いです。
大手の組織設計事務所に入社し、大規模建築の設計に携わりたい、と言う人は大学院へと進学する必要があります。
続いて建設会社を見てみます。
建設会社というと主に施工管理職になります。
建築業界全体に言えることですが、特に施工管理職は人手不足で内定をもらいやすいという特徴があります。
この施工管理職の面接対策についてはコチラの記事をご覧ください。
その建設会社への学部卒の就職割合は上位大学が5〜10%、中堅大学が20〜30%となっています。
上位大学は、先ほどお伝えした設計職を目指す人が多いためこの数値が低くなっていると考えられます。
この施工管理職に関しては上位大学からはスーパーゼネコン(鹿島建設、大林組、清水建設、大成建設、竹中工務店)、中堅大学からはスーパーゼネコンや準大手、中堅ゼネコンへの就職が大部分を占めます。
この施工管理職に関しては、例えスーパーゼネコンのような超大手であろうと中堅大学からでも就職することができます。
中には高専のエントリーも受付けている企業もあります。
ただ出世をしたい、と言う人は注意が必要です。
スーパーゼネコンクラスの企業の役員の学歴をみてみると東京大学、京都大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應大学、その他有名国立大学ばかりです。
中堅大学からでも入社は可能ですが出世をしたい、と言う人には不向きとえるかもしれません。
また企業にはこれらの大学ごとに派閥があるのも事実です。
出世のしやすさや、外勤から内勤への異動のしやすさは学歴が絡んでくるでしょう。
そういった意味での働きやすさを考えた場合、少し規模の小さな企業を選択するのもありかなと思います。
ここまで進学、設計事務所、建設会社にふれてきました。
そのほかにはメディア・IT関連、不動産会社への就職をする学生もいます。
建築学科の大学では設計の授業でPhotoshopやイラストレーター等のデザイン系のソフトを使う機会があります。
授業でこれらのソフトに触れる学科というのは限られており、そういった知識を活かせるWebデザインの仕事に就いたりする人がいます。
不動産会社に関しては都市計画・開発系を目指す学生がいたり、仲介関係の仕事をしたりと様々です。
この不動産業界に就職する際には学生のうちから取得できる「宅地建物取引士」の資格取得をおすすめします。
宅建に関してはコチラの記事を参考にしていただけると幸いです。
いかがだったでしょうか。
建築学科を卒業生の就職先は設計をしたり、現場で働いたり、都市の開発に携わったりと様々になります。
この記事が建築学科を目指している、また実際在学している学生に少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。